突然決まったステント留置手術
早朝5時に緊急入院が決まり、病室で一息ついたのも束の間。
朝8時、病院の朝食が配膳され、普通に食べ始めていました。
すると突然、「手術が決まりました。食事は中止です」と告げられ、朝食はそのまま下げられました。
尿管ステント留置術が、急きょ決定しました。
1か月後に予定している経尿道的結石破砕術(TUL)まで、尿の流れを確保する目的で留置することになりました。
休日だったこともあり、オペ室に空きがあったのかもしれません。
急とはいえ、必要なタイミングで手術をしてもらえるのは本当にありがたいと感じました。
直前に食事をしてしまっていたため、麻酔は全身麻酔ではなく、下半身麻酔(脊髄くも膜下麻酔)で行うことに。
- 家族へ連絡
- 主治医から手術説明、同意書にサイン
- 麻酔科医から説明、同意書にサイン
あれよあれよという間に話が進み、不安を感じる暇もないまま、手術室(オペ室)へ移動しました。
ステント留置手術の体験
歩いてオペ室へ。
他に患者さんのいないオペ室は、どこか非日常的で新鮮でした。
手術台に横になり、説明を受けながら下半身麻酔を開始。
横向きになり、背中を丸める姿勢を取ります。
- まず部分麻酔
- その後、本格的な麻酔注射
「冷たいですか?」と、保冷剤のようなもので感覚確認。
胸のあたりから徐々に感覚がなくなり、みぞおち付近では完全に無感覚になりました。
ステント留置自体は15分ほどで終了。
何度経験しても、手術室は見たことのない機材ばかりで、興味深く感じます。
術後、病室に戻って
手術後はベッドで病室へ戻りました。
ふくらはぎには、フットポンプが装着されます。
空気で膨らむ、マッサージ機のような装置です。
医師から、手術の説明と、今後の方針について説明がありました。
- 結石が嵌っていたが、無事ステントを留置できた
- 腎臓に溜まった古い尿を出すための補液(点滴)
- 抗生剤を朝夕2回投与
術後の医師の説明で安心したためか、病室に戻るとすぐに眠りに落ちました。
下半身麻酔の率直な感想
下半身麻酔は、想像以上に不思議な感覚でした。
- 足がやたら柔らかく感じる
- 脚を触っても、手からしか感覚がない
- 動かそうと思っても、全く動かない
- お尻も支えないと動かせない
麻酔は思った以上に長く効き、18時頃まで股関節周辺がぼんやりしていました。
麻酔が切れるまで時間がかかりそうだったため、看護師さんと相談し、歩行確認は翌日の昼勤帯に実施することに。
結果、翌日10時頃までベッド上安静となりました。
下半身が動かないと、上半身も思うように動かせません。
座って良いと言われても、背もたれがないとバランスが取れず、「きちんと座る」という動作すら難しいことに気づきました。
ほんの一時ではありますが、下半身麻痺の方の大変さを、少しだけ体感した気がします。
入院2日目
- バイタルチェック(酸素濃度、脈拍、体温、血圧)
- 朝:血液検査
- ステント留置部分(腎臓)に違和感あり痛みなし
- 食事あり
- 10時から歩行開始
- 妻に現金を持ってきてもらい、水を購入
24時間以上、ベッドから離れられない状態でしたが、ストーマパウチのおかげでトイレに行きたいという感覚がなく、排泄に関するストレスはありませんでした。
これは正直、予想していなかったです。
尿道カテーテルは炎症値を見て判断するとのことで、この日は留置継続。
血尿はかなり赤く、カテーテルの違和感と痛みでほとんど眠れませんでした。
ただ、疝痛発作よりはマシだと言い聞かせて耐えました。
食事は3食とも美味しく完食。
「クローン病で入院しても、病室で食事をする機会は意外と少ない」と気づき、せっかくならこの状況も楽しまないと損だと思いました。
緊急入院で気づいた「持ち物」の問題
緊急搬送だったため、現金を持っていないことに気づきました。
薬とストーマパウチは持参していましたが、お金までは頭が回っていませんでした。
朝食後の服薬で水が必要になりましたが、売店で買えず、看護師さんに紙コップで水をもらうことになりました。
午前中、スマホのバッテリーが1桁になってしまいました。
この時、充電ケーブル・少額の現金・緊急連絡先などをまとめた「家族共通の緊急ポーチ」があれば便利だと強く感じました。
入院3日目
- バイタルチェック
- ステント留置部分(腎臓)に違和感あり痛みなし
- 午前中にレントゲン検査あり
- 午前中、尿道カテーテル抜去
- 夜で補液の点滴終了
抗生剤は点滴継続、腕のルートは残ったままです。
夕方の回診で医師から、「抗生剤が内服に切り替わった時点で退院」と説明がありました。
尿道カテーテルと睡眠時の強い痛み
抜く時も痛いですが、本当に辛かったのは睡眠時です。
男性は、レム睡眠時に生理的に大きさが変化します。
カテーテルは、通常状態で下腹部に固定されているため、その状態で大きくなると、尿道が引っ張られる方向に力がかかり、先端に本当に強烈な痛みになります。
通常時と生理的反応時の、サイズ変化の個人差が違うため、医師や看護師など他人には分かりにくい部分です。
余裕を持って固定されていても、自分には合わないということがあります。
固定位置を変更してもらえば、先端の痛みは改善しますが、大きくなると自分でカテーテルを挿入している状態になるので、それはそれで痛いです。
これは避けようがありません。
だからこそ、「こういう状況にならないよう、普段から健康に気をつけることが大事」だと心底思います。
入院4日目
- バイタルチェック
- 朝:血液検査
- ステント留置部分(腎臓)に違和感あり痛みなし
血尿はさらに薄くなり、血餅が混じっているのが分かる程度になりました。
夜の抗生剤点滴で終了し、腕の点滴ルートも外れました。
夕方の回診で、医師から説明がありました。
- 免疫抑制剤(ステラーラ)使用直後だったこと
- 炎症反応が高かったこと
これらの条件が重なり、敗血症性ショックになってもおかしくない状態だったとのこと。
幸い炎症値は期待通りに低下し、明後日の退院が決定。
1か月後に、予定通り経尿道的結石破砕術を行うことになりました。
入院5日目
- バイタルチェック
- 朝:抗生剤を内服へ切り替え
- ステント留置部分に違和感、痛みなし
退院後の説明を医師から受けました。
- 抗生剤はこの日から1週間で終了
- TUL手術予定日の1週間前から、イムラン、ペンタサ休薬
- 水分を多めに摂取すること
- 塩分の取りすぎに注意
- 熱いお湯に入らない
- 運動は無理のない範囲で(制限はなし)
- 感染に注意
ベッド上で退院手続きを行いました。
退院療養計画書、処方薬、入院費用の用紙を貰います。
入院6日目、そして退院
入院6日目、朝食後に退室。
支払いを済ませ、無事退院しました。
IBD患者の尿管ステント留置後の痛みと経過
- IBD患者は感染症リスクを常に意識する必要がある
- 尿路結石は我慢しない判断が重要
- 緊急入院に備えた最低限の持ち物は必要
ステント留置後は、痛みが出るという声をSNSで多く見かけ、不安に感じていました。
しかし実際には、膀胱・腎臓ともに痛みはありませんでした。
血尿は、入院当初こそ濃い状態でしたが、徐々に薄くなり、血餅も減少。
退院時には、ほぼ通常の尿に戻っていました。
排尿時は、ちょっと痛みがありました。
なお、症状の出方や治療方針、感じ方は人それぞれで、病院や医師によっても違いがあります。
ここに書いているのは、あくまで私自身の体験です。
次回は、ステント留置術後の経過について書く予定です。



コメント