※この記事は家族の医療体験記です。治療や診断は必ず医師にご相談ください。
はじめに
父が腰部脊柱管狭窄症の手術を受けてから15年が経ちました。
現在は普通に歩けるまで回復しています。
当時、私はクローン病で長期入院を経験した直後で、父の治療には家族として深く関わりました。
同じ病気で悩む方の参考になればと思い、記録として残します。
椎間板ヘルニアと腰部脊柱管狭窄症の違い
椎間板ヘルニアは飛び出した椎間板が神経を圧迫し、前かがみで痛みが出ます。
腰部脊柱管狭窄症は、加齢や長年の負荷で背骨が変形し、神経の通り道が狭くなる病気です。
動き始めに痛みが強く、前かがみになると楽になるのが特徴です。
父も典型的な「前かがみ歩行」で楽になるタイプでした。
発症から病院受診まで
父は鉄道関係の仕事をしていました。
走る・歩く・重い物を持つなど腰に負担の多い仕事です。
若い頃に椎間板ヘルニアを発症して以降、寒い時期は腰痛と足のしびれがありました。
55歳を過ぎた頃から悪化し、60歳では15分も歩けない状態に。
腰を曲げて歩く姿勢が増え、年齢以上に老けて見えるようになっていました。
病院嫌いだった父も、日常生活に支障が出てようやく受診。
順天堂大学病院で 腰部脊柱管狭窄症と診断されました。
神経根ブロック注射による保存治療
すぐに手術ではなく、まずは薬と神経根ブロック注射で様子を見ることに。
レントゲンで位置を確認しながら腰に麻酔を打つ治療です。
1回で効く人もいるそうですが、父には効果が続きませんでした。
- 長くて翌日の昼まで
- 短いと翌朝には再び痛みとしびれ
父は「痛いだけだった」と言っていました。
手術を迷う父と家族の話し合い
4回目の注射を終えた頃、家族で話し合いました。
「このまま続けても意味があるのか?」
しかし父は、
- 手術が怖い
- 失敗したら寝たきりになるのでは
- 術後の痛みが強いのでは
という不安から決断できずにいました。
手術を決意した瞬間
5回目の注射の帰り道、再び強い痛みが出ました。
そのとき父は「もう限界だ」と手術を決意。
次の外来で脊椎専門医を紹介してもらい、長男の私が付き添って診察を受けました。
脊椎専門医の説明で安心する
診察で先生はこう説明してくださいました。
- ブロック注射が効かない現状では手術が最適
- 脊柱管狭窄症による痛みとしびれは大きく改善する見込み
- 下半身麻痺のリスクは極めて低い
- 放置すると手術が難しくなる可能性がある
丁寧な説明で、父は安心した様子でした。
「術後の痛みは一時的。その先は楽になる」
この言葉で父は手術を決断しました。
手術前の精密検査
手術前に造影MRIとCT検査のため短期入院。
検査結果は、
- 下から3番目までの骨が神経を圧迫
- 手術しなければ改善は難しい
術式は、椎弓切除(開窓術)。
神経を圧迫している部分だけを削り、背骨の安定性を保つ方法です。
手術時間は4〜5時間。
術後は約20日入院、1か月コルセット、社会復帰まで約3か月との説明でした。
順天堂医院は2か月待ちでしたが、執刀医が出張する浅草病院なら2週間後に手術可能となり、そこで手術することが決まりました。
腰部脊柱管狭窄症の経過を時系列でまとめています
腰部脊柱管狭窄症と診断されてから15年後まで、治療や入院、生活の変化を家族として見てきました。
その経過を時系列でまとめていますので、必要な部分だけでもご覧ください。



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