以前から鼻の通りが悪く、耳鼻科で診てもらったところ、鼻中隔のゆがみなどがあり、手術を受けることになりました。
今回受けたのは、鼻中隔矯正術+下鼻甲介切除術です。
日帰りではなく、全身麻酔で手術を行い、5日間の入院となりました。
手術を決意するまでの詳しい経緯や、幼少期からの症状については、下記ブログをご覧ください。

実際に手術を受けてみた感想は、個人的には「思っていたより痛くなかった」です。
手術直後は鼻の中に止血用の綿が入っているので、痛みよりも鼻が完全に塞がっていることによる息苦しさのほうがつらかったです。
以下、入院前日から退院、終診までの経過をまとめました。
※これは個人の手術・入院体験を記録したものです。
症状や治療方法、入院期間などは医療機関や症状によって異なります。
入院前日
大学病院から、入院センターへ行く時間を指定する電話がありました。
入院の準備は前日までに済ませておきます。チェックリストは下記になります。

クローン病の持病があるため、持病の薬、クローン病の医療券、自己負担上限額管理票、交換用のストーマパウチなどを忘れないように準備しました。
入院中にストーマのパウチ交換を少なく済むよう、入院前日の夜にパウチを交換しておきました。
できるだけ入院中の交換回数を少なくしておきたいので、このあたりはオストメイトならではの準備だと思います。
入院1日目:入院・各種確認
朝に入院受付を済ませ、9時過ぎには病室へ。
看護師さんから入院中の流れについて説明を受けました。
パジャマに着替えて荷物を整理した後、以下のスケジュールで進みました。
- 麻酔科の診察
過去の手術時の体調(麻酔後の気持ち悪さなど)を確認。 - 主治医の診察
挨拶と入院診療計画書の受け取り。 - 薬剤師との確認
持参薬の手術前後の服薬・休薬について確認。 - 12時(昼食)
- 14時(鼻の診察と手術説明)
主治医が病室で鼻の状態を確認し、翌日の手術について説明。 - 15時 シャワー
この日はシャワーを浴びることができました。 - 手術時間の決定
翌朝8時30分スタート(一番最初)に決定。 - 18時(夕食)
- 21時(消灯)
消灯後は絶食。
1日目は慌ただしい1日でした。
入院2日目:手術日
- 6時(起床)
朝の薬を少量の水で服用。その後は絶飲食です。
トイレを済ませ、術後に手の届く範囲に必要なものを準備。
8時までに手術着へ着替えました。 - 8時15分(手術室へ移動)
点滴などの準備をして全身麻酔で手術開始。
「30カウント数えるうちに眠くなります」と言われ数えていましたが、20を超えたあたりの記憶はありません。 - 11時30分頃(手術終了・覚醒)
目が覚めると手術は終了していました。
多少の気持ち悪さはありましたが強い吐き気はなく、術後は汗だくになっていました。
【術後の状態と注意点】
鼻の充填物:両鼻に止血用の綿が入っているため完全口呼吸になります。
血の混じった痰:血液混じりの痰が大量に出ます。飲み込むと吐き気につながるため全て吐き出す必要があり、ティッシュを大量に消費しました。 - 術後3時間(ベッド上安静)
尿道カテーテルはなく、ベッド脇に尿瓶が設置されていました。 - 14時30分頃(歩行確認・飲水解禁)
看護師さんの立ち会いのもと起き上がりと歩行、飲水テストを行い、問題がなかったため一人でのトイレや飲水が解禁となりました。 - 18時(夕食と服薬)
夕食が出ましたが、顔面の痛みで咀嚼しづらくあまり食べられませんでした。
食後に痛み止め(カロナール)を服用。 - 19:00(抗生物質点滴)
約1時間かけて投与。 - 21:00(消灯)
鼻づまりによる息苦しさ、口呼吸による喉の乾燥、頻繁な綿球交換と痰の処置のため、この日はほとんど眠れませんでした。
術後の痛みや症状と過ごし方
鼻の中にはシリコンシートと止血綿が入っており、その刺激で大量の鼻水が出ます。
鼻の入口の綿球が濡れるため、1時間に1回ほど交換が必要でした。
痛みは、鼻の奥から顔面の奥(上顎の上あたり)で、かき氷を食べたときの頭の奥のキーンとする感じに似ています。
また、空気が抜けないため、耳に圧がかかる感覚(高い場所に行ったときのような詰まり感)もありました。
血液の落ち込みによる吐き気防止や出血・血圧上昇を防ぐため、ベッドのリクライニングを起こした状態で過ごしました。
入院3日目:手術翌日
歩行制限はなく、朝昼夕の3食が出ました。
体温は終日37.4℃前後と微熱がありました。
出血と血の混じった痰は減ってきましたが、涙・鼻水・耳の詰まり感は継続しました。
鏡で見ると鼻がかなり腫れていました。
シャワーは禁止で清拭(体を拭く)のみでした。
朝夜に抗生物質の点滴がありました。
夕方には痛みはほぼ消える
夕方になると、痛みはほとんどありませんでした。
残っているのは、鼻の中に入っている止血用の綿による強烈な違和感。
この日の夜も、痛みではなく、口呼吸による喉の渇き、鼻水での綿球の濡れ、綿球交換などがあり、あまり眠れませんでした。
入院4日目 手術2日後
朝の体温は37.2℃。夜の体温は36.4℃。
この頃からリクライニングをかなり下げるようにしましたが、枕は高めにして寝ました。
この日の大きなイベントは、鼻の中の止血用の綿を抜くこと。
午前中、主治医の先生が来て処置をしてくれました。
鼻の中の綿を抜く
入っていた綿は、10cmくらいの長さがありました。
片方ずつ抜いていきます。
感覚としては、「ぬーーーーぽっ」という感じ。
痛みはありますが、ものすごく痛いというほどではありませんでした。
そして綿が抜けたことで、鼻の中がかなり楽になりました。
止血用の綿は抜きましたが、シリコンシートは残しました。
ところが、これが刺激になって、くしゃみが止まらない。
くしゃみをするとストーマに響きます。
先生にお願いしてシリコンシートを取ってもらいました。
手術した部分の、状態が比較的良いほうの鼻から、少し鼻呼吸できるようになりました。
これがかなり感動しました。「鼻で呼吸できるって、こんなに楽だったのか」という感じです。
シャワー解禁
綿を抜いた後も大きな出血がなかったため、シャワーも解禁。
血の混じった痰はまだ出ますが、前日よりさらに減りました。
綿球交換はまだ継続。
朝と夜には抗生物質の点滴があり、入院中の抗生物質の点滴は合計5回でした。
昼の体温は36.8℃で平熱になりました。
翌日の退院が決定
15時頃、翌日の退院が決まりました。
夕食前までには、入院費の支払い、退院療養計画書の受け取り、預けていた薬の返却などを済ませました。
退院前の説明
最後の回診では、退院後について説明を受けました。
特に注意することとして、
- 多めの出血があった場合、38℃以上の発熱があった場合は病院へ連絡
- 退院後も綿球を使用(丸めたティッシュでも可)
鼻水や出血への対処だけでなく、鼻の中の乾燥を防ぐため - 熱いお湯での入浴は禁止
- 鼻うがいを1日3回継続
鼻の中の血液やかさぶたなどを洗い流し、鼻の中を清潔に保つため - 激しい運動は避ける
- 1週間後に外来受診
などの説明がありました。
入院5日目 退院
朝の体温は36.4℃。
朝食を食べ、荷物をまとめます。
診察券などを返してもらい、忘れ物がないか確認。
朝の9時に退院しました。
手術から退院まで、5日間の入院でした。
退院後
退院後もしばらくは、血の混じった痰が出ます。
ただ、量はかなり減っていました。
綿球にも、徐々に血がつかなくなってきました。
退院翌日の鼻うがい
退院翌日の朝、鼻うがいをすると、かなり大きな血餅が出てきました。
さすがに少し驚きました。ただ、その後は微量の血が出る程度。
血の混じった痰も、日を追うごとに少なくなっていきました。
退院1週間後の外来
退院から1週間後に外来受診しました。
鼻の中を吸引、抜糸、鼻の中の洗浄、鼻の中の撮影などを行いました。
撮影した鼻の中の写真も見せてもらいました。
まだ傷口は完全には塞がっておらず、少し腫れていました。
この頃から、綿球は常時ではなく、鼻水が出ているときだけ使うようになりました。
ただ、まだ臭いはあまり感じません。
次回は4週間後の受診となりました。
退院から5週間後の外来
この診察前くらいから、出血はほとんど出なくなりました。
臭いについては、まだ「わずかにする」程度。
鼻の中を洗浄して撮影しました。一部で患部同士がくっついている部分がありました。
ハサミで切り離してもらいました。
痛みはなく、何かしたな程度で終わりました。
ハサミで切りますが怖いだけで、言われなかったり見ていなかったら、気にならないレベルでした。
切り離したので、ガーゼを鼻に詰めて帰宅。
この処置の後、鼻の通りが格段に良くなりました。
鼻うがいは引き続き継続です。
退院から2ヶ月後の外来と感想
鼻の中を撮影しました。
診察の結果、特に問題はなく順調でした。
次回は2か月半後の受診となりました。
この頃になると、鼻通りは完璧で、普通に鼻で呼吸できるようになりました。
そして、手術前に比べて大きく変わったのが、いびきで、かなり少なくなりました。
以前は寝起きに喉が痛いこともありましたが、それもなくなりました。
臭いも、手術前と同じくらい感じられるようになりました。
また、鼻炎による鼻水も減りました。
鼻うがいはまだ継続。
退院約5か月後
鼻の中を撮影。状態も安定しており、鼻うがいも「たまに」でOKとなりました。
これで診察終了。終診となりました。
鼻中隔矯正術+下鼻甲介切除術を受けた感想
痛みやつらさについて
今回の手術について、個人的には、思っていたより痛くありませんでした。
もちろん手術直後は痛みがあります。
ただ、痛み止めを飲めばかなり楽になりますし、私の場合は手術翌日には痛みがほとんどなくなっていました。
大腸切除などの手術を経験しているのもあると思いますが、手術の中では痛くない方だと思います。
つらかったのは、鼻が完全に塞がっていることと、綿球を頻繁に交換する必要があることでした。
術後は、鼻に止血用の綿やシリコンが入っているため、鼻呼吸ができません。
口呼吸になるので喉が乾きますし、止血用の綿が刺激になり、鼻水も大量に出ます。
鼻をかめないので、綿球を頻繁に交換する必要があります。
また、鼻をかみたいのにかめない、もどかしさもあります。
そのため、術後1~2日は「痛い」というより、とにかく鼻が苦しい、綿球の交換が面倒という印象でした。
全身麻酔と部分麻酔
今回の手術は全身麻酔でした。
以前に日帰りで部分麻酔の処置を受けた経験もありますが、麻酔の種類や手術方法によって、痛みやつらさはかなり違うと思います。
また、麻酔は人によって合う・合わないがあると思います。
今回、私は手術後に多少気持ち悪さがありましたが、大きな問題はありませんでした。
入院で手術してよかったと思う
個人的には、持病があるのもあり、入院で手術を受けられたことは安心感がありました。
術後は出血や発熱などの可能性もありますし、クローン病で免疫抑制剤を使用しているので、感染症は怖いです。
何かあったときにすぐ看護師さんや医師に相談できるのは大きかったです。
手術方法や病院によっては日帰り手術もあるので、一概に「入院のほうがいい」とは言えません。
ただ、私自身は、「入院してやってよかった」と思っています。
退院直後の鼻通りは?
「鼻の通りを良くする手術をしたのだから、退院したら鼻呼吸できるのでは?」と思っていました。
しかし、実際には、退院直後はまだ鼻の中がかなり腫れていて、ほとんど鼻呼吸できません。
その後、腫れが引いたり、鼻の中のかさぶたなどが取れたり、外来で処置を受けたりしながら、徐々に鼻の通りが良くなっていきました。
特に大きく改善を感じたのは、術後3週間の外来で鼻の中の癒着を切り離してもらった後でした。
手術を終えて
術後3週間頃から明らかに変化を感じるようになり、2か月後には鼻通りは完璧。
普通に鼻で呼吸できるようになった、鼻炎の鼻水が減った。いびきがかなり減った、寝起きの喉の痛みがなくなったなど、手術前と比べてかなり快適になりました。
手術を受けて本当に良かったです。

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